放射線治療の故郷

~備忘録!日常の診療でフッと思った疑問の解消に~

照射線治療用の組織障害を抑制する吸収性組織スペーサー発売

アルフレッサ ファーマは、放射線治療用吸収性組織スペーサー「ネスキープ」を発売すると発表した。

癌に対する放射線治療の際、照射する線源の1つとして粒子線がある。粒子線はX線による放射線治療と比べて高線量投与が可能で、より高い治療が得られると期待されている。

放射線治療用吸収性組織スペーサー「ネスキープ」

放射線治療用吸収性組織スペーサー「ネスキープ」



ただし癌組織に消化管などの耐容線量の低い臓器が近接していると、こうした近接臓器に悪影響が出るため、粒子線治療の対象とならないという課題があった。

そこでこれまでは癌組織と消化管などの組織の間にポリマー性シート(心膜補填や癒着防止に使われるゴアテックスシートなど)を留置して、消化管などを保護して癌組織に粒子線を照射する治療が行われてきた。スペーサーとして癌組織と消化管に留置すれば、組織間の距離が離れるため、消化管の障害を減らせられる。

しかし、こうしたポリマー性シートは適用外使用であり、さらに非吸収性素材が使われている。

今回同社は、放射線治療用のスペーサー「ネスキープ」を開発した。原材料は縫合糸などに使われているポリグリコール酸で、生体吸収性がある。

ポリグリコール酸を用いた不織布で、適切な形状に加工した後、生理食塩水に浸してネスキープ中の空気を除去しながら吸水させた後、癌組織と消化管の間に埋め込んで、組織とネスキープを縫合糸などで固定する。幅200mm、奥行き100mmの大きさで、厚さが5mm、10mm、15mmと3規格を用意した。

「ネスキープ」の原材料は縫合糸などに使われているポリグリコール酸で、不織布であり、癌組織と消化管などの間にネスキープを留置して正常臓器と病巣の間の距離を離し、粒子線照射による臓器障害を抑制する。

「ネスキープ」の原材料は縫合糸などに使われているポリグリコール酸で、不織布であり、癌組織と消化管などの間にネスキープを留置して正常臓器と病巣の間の距離を離し、粒子線照射による臓器障害を抑制する。

「ネスキープ」の原材料は縫合糸などに使われているポリグリコール酸で、不織布であり、癌組織と消化管などの間にネスキープを留置して正常臓器と病巣の間の距離を離し、粒子線照射による臓器障害を抑制する。

これにより近接する消化管などのため粒子線治療の実施が困難な患者における腹腔内もしくは骨盤内の悪性腫瘍と消化管との間隙が確保される。粒子線治療後、ネスキープは時間の経過とともに体内で吸収される。