放射線治療の故郷

~備忘録!日常の診療でフッと思った疑問の解消に~

日本放射線腫瘍学会(JASTRO)がプレスカンファレンスを開催(2019.09.25)

日本放射線腫瘍学会(JASTRO)はフクラシア八重洲にて(2019年9月25日)、2019年11月21日(木)〜23日(土)に名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)にて開かれる日本放射線腫瘍学会第32回学術大会に先立ち、学術大会のハイライトとJASTROの活動を紹介するプレスカンファレンスを開催した。

今回の学術大会のテーマは「切らずに治すがん治療──現時点での集大成と将来展望」。


まず、理事長であるの茂松直之氏(慶應義塾大学医学部放射線科学教室)が登壇し、がんと放射線治療の歴史と現状について、またJASTROの活動について説明した。

次に、大会長である芝本雄太氏(名古屋市立大学大学院医学研究科)が、同学術大会の見所と市民公開講座として11月22日に「切らずに治る放射線治療」、23日に「放射線治療最前線」を予定しており、広く一般の市民に対しても放射線治療をアピールしていきたいと抱負を語った。

さらに、昨今見直されている低線量放射線の生体への影響に関して、放射線生物学からの視点に重点を置いた討論を行いたいとし、21日の午後にメイン会場において「低線量放射線の影響について」をテーマに、Northern Ontario School of MedicineのBrant Ulsh氏と社会保障経済研究所の石川和男氏の特別講演やシンポジウムのほか、The University of Massachusetts AmherstのEdward Calabrese氏のビデオ講演を行う予定であることを紹介した。

その後、広報委員会委員長である中川恵一氏(東京大学医学部附属病院放射線治療部門)が、がん患者の意識調査とJASTROの広報活動について述べた。

同氏は、これまでがん教育を受けることができなかった成人のがんに対するリテラシーを高める必要性を訴えた。

また、バリアンメディカルシステムズ社と共同実施した意識調査の結果を供覧し、放射線治療という選択肢が国民に認知されていない現状について説明した。

最後に、緩和的放射線治療委員会委員長である高橋健夫氏(埼玉医科大学総合医療センター放射線腫瘍科)より、「緩和的放射線治療の意義について」と題した講演が行われた。

高橋氏は、痛みの緩和、身体症状の改善やQOL向上を目的とした放射線治療の実際について、適応や効果などから、そのメリットを紹介した。